品城琴美（西野七瀬）＝映画『52ヘルツのクジラたち』（公開中） （C）2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

　「2021年本屋大賞」を受賞した、町田そのこの同名小説（中央公論新社）を、俳優の杉咲花主演、成島出監督により映画化した『52ヘルツのクジラたち』（公開中）より、西野七瀬が「ムシ」と呼ばれる少年の母親・品城琴美（しなぎ・ことみ）を熱演している本編映像が解禁となった。 【動画】杉咲花と西野七瀬のファーストバトルシーン 　本作は、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・三島貴瑚（杉咲）が、ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住み、母親から「ムシ」と呼ばれる、声を発することのできない少年（桑名桃李）と出会い、かつて自分を救い出してくれた、今はもう会えないアンさん（志尊淳）との日々に思いをはせる物語。 　西野と言えば『孤狼の血LEVEL2』（2021年）で日本アカデミー賞優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞。近年では『シン・仮面ライダー』（23年）、ポケットモンスターをテーマにしたドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』、劇団☆新感線の舞台『バラサオ』、映画、ドラマ、舞台で表現の幅を広げ、フジテレビ系で放送中の木曜劇場『大奥』でも話題。 　今作で演じた琴美は、我が子に虐待を繰り返し、「ムシ」とさげすむ母親。自暴自棄でどこか人間としての弱さも垣間見える難役だ。 　本編では、雨に打たれて倒れていたところを、見知らぬ少年に助けられる貴瑚。声を発しない少年を家へと連れて帰り、濡れたTシャツを着替えさせようとするが、背中一面のあざを見て驚く。その瞬間、少年は逃げ出してしまう。 　解禁された本編映像は、その翌日、貴瑚が人づてに少年の母親・琴美を見つけ、話しかける場面。彼女は自分にはこどもはいないと言い放ち、背中のあざのことを尋ねた貴瑚に激昂し、タバコを投げ捨て、手に持ったビールを浴びせる。アイドル時代からのイメージからはかけ離れた、西野の熱演とこの後の物語の展開が気になる映像となっている。