まるで寝袋!? 海外ブランドの超巨大ダウンジャケットを試着する動画が大バズリ「本当に必要なサイズを作って」と批判も
冬の防寒&おしゃれに欠かせないダウンジャケット。ボリューミーなシルエットが定番とされているけれど、ある人気海外ブランドが作った“巨大すぎる”ダウンジャケットがSNS上で話題沸騰中。それと同時に、同ブランドに対して「サイズインクルーシブ(さまざまな体型にフィットする幅広いサイズ展開)ではない」という批判も寄せられている。
議論の的となっているのは、カナダ・バンクーバー発のファッションブランド「Aritzia(アリツィア)」が作った寝袋のようなハイパーオーバーサイズのダウンジャケット。非売品にも関わらず、TikTokでは試着動画が6400万回以上再生される大ヒットを記録。体がすっぽりと覆われた状態で裾を床に引きずりながら歩く様子は、「映画『モンスターズ・インク』のブーみたい」「目の錯覚で大人が子どものように見える」と反響を呼んだ。
ポジティブな反応が多い一方、「超巨大なダウンジャケットは作れるのに、3XLなどの“本当に必要な”プラスサイズは作れないのはなぜ?」という批判も。「アリツィア」公式サイトのサイズガイドによると、現在展開されている服のサイズは2XSからXXLまで。3XLや4XLがないことから、「バズるためだけに“おもしろおかしい”サイズを作るなんて差別的」「サイズの幅を広げればもっとたくさんの人が買うのに」などの指摘も少なくない。
以前には、モデルのエミリー・ラタコウスキーがデニムと自分のウエストの差をアピールするようなグラビア写真をインスタグラムに投稿し、「ファットフォビアだ」と批判された。コメント欄には「デザイナーは痩せている人が突飛な写真を撮るためでなければ大きいサイズのデニムを作らないのか」という書き込みも。すべての人が心地いいと思えるサイズインクルーシブを目指して、ブランドはもちろん、ファッション業界全体の対応と変化が求められている。あなたはどう思う?