あなたの「年収」は平均以上?日本の年収事情とアップさせるための方法とは?
業種別で平均年収の差はあるか
平均年収は、業種別でも差があるでしょうか。同調査によると、業種別で最も平均年収が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の747万円、次いで「金融業、保険業」の656 万円でした。最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の268万円となっており、最も平均年収が高い業種とは479万円の差があります。 もし転職などをする際、年収アップだけを図るのであれば、業種選びも重要なポイントになってくるでしょう。
年収がアップするポイント
最後に、年収がアップするポイントを解説します。 まずは正社員として働くことです。前述したように、正社員と正社員以外では約323万円の差があります。また、退職金や福利厚生などでも正社員が有利になることがあるので、特別な事情がないかぎり正社員で働くことです。なお、非正規社員などから正社員へ登用される制度があれば、積極的に挑戦しましょう。 次に、できれば同じ企業に長く勤めましょう。そのほうが、収入アップを狙える可能性があります。なぜならば、日本の企業はいまだに、実力よりも勤続年数に伴って給料が上がる傾向にあるからです。 しかし、自身にスキルがあるのであれば、知識や技能を生かせる会社に転職するのも、選択肢のひとつとして考えるとよいでしょう。 また、自身がやりたいことでなければ仕方ありませんが、年収が高い業種を選ぶことです。若いうちに平均年収が高い業種にキャリアチェンジすることは、年収アップのためだけでなく、自分の将来のためにもなるので、挑戦する価値があるかもしれません。
まとめ
日本の平均年収を、いろいろな角度から見てきました。思うように賃金が上がらない昨今、「自分がやりたい仕事は何であるか」を前提に、改めて年収アップについて考えることが大切かもしれません。 出典 国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査 執筆者:水上克朗 ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部