静岡県で滝のような雨を観測 帰宅時間帯は関東を直撃 短時間で状況悪化のおそれ
今日18日(火)午後は、警報級の大雨エリアが西日本から東日本へ移り、静岡県では1時間に60ミリ以上の滝のような雨を観測。警報級の大雨エリアが帰宅時間帯は関東を直撃する見込みです。短時間で状況が急激に悪化する恐れがあるため、土砂災害や河川の増水、アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。
静岡県 1時間に60ミリ以上の滝のような雨を観測
今日18日午後は、警報級の大雨エリアが西日本から東日本へ移っています。静岡県伊豆市湯ケ島では、1時間に64.5ミリ(14時20分まで)と、滝のような非常に激しい雨が降り、6月としては1976年の統計開始以来1位の値を更新。同じく12時間雨量の日最大値は202.0ミリ(14:20 6月1位)と、たった12時間で200ミリを超える大雨となっています。 神奈川県箱根町でも1時間に39.0ミリ(12:50まで)と、バケツをひっくり返したような激しい雨が降り、6時間で120ミリを超える大雨となっています(14:20まで)。 14時現在、静岡県と神奈川県には、大雨警報発表中。静岡県西部と伊豆には土砂災害警戒情報が発表されています。 静岡県では、このあと夕方にかけて非常に激しい雨や落雷、竜巻などの突風に警戒が必要です。
帰宅時間帯 関東を直撃
関東は夕方~夜の初め頃が大雨のピークで、神奈川や千葉など沿岸部を中心に風も強まりそうです。ちょうど帰宅時間帯と重なるため交通機関に影響が出る恐れがあります。大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や突風にも注意が必要です。 明日19日昼までに予想される24時間雨量は、多い所で、東海150ミリ、関東120ミリとなっていますが、夜までにこの雨がザッと降る見込みです。 短時間で状況が急激に悪化する恐れがあるため、土砂災害や河川の増水、アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。
大雨時 街中の危険箇所
大雨時、街中ではアスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。 ①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。 ②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。 ③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。
日本気象協会 本社 福冨 里香