【競馬予想】GIホープフルSは200万馬券の再現か!? 穴党記者が高配当の使者に抜擢した伏兵2頭
この中間は、一度レースを使われたことで馬体のシルエットが良化。1週前の追い切りでは鞍上の坂井瑠星騎手が騎乗し、Wコースで80秒3-11秒0と好時計をマーク。抜群の動きを見せて、初戦からの上積みは絶大といった感じです。 スケールの大きさはこのメンバーに入っても引けを取らず、結果次第では一気にクラシック戦線の中心に名乗りを上げる可能性も大いにあります」 藤田記者が推奨するもう1頭は、アスクシュタイン(牡2歳)だ。 「新馬戦(7月14日/函館・芝1800m)、オープン特別のコスモス賞(8月11日/札幌・芝1800m)と連勝するも、その後に挑んだGIII札幌2歳S(8月31日/札幌・芝1800m)では7着。3回目の競馬で気持ちが高ぶって、力み加減の走りになっていました。 勝った2戦同様、先手を奪って主導権を握ったものの、向正面で他馬に早めにつつかれて厳しい展開に。息が入らず、直線ではガス欠となって、そのまま失速してしまいました。 スピードが身上のタイプゆえ、道悪も堪えた印象でした。そういう意味では、札幌2歳Sはいくつかの要因が重なっただけ。力負けではなく、その一戦の敗戦だけで悲観することはないと思います。 今回はおよそ4カ月ぶりの競馬となりますが、この中間は放牧を挟んで心身ともにリセット。帰厩後は落ちついた雰囲気で、順調に乗り込みを重ねていました。 1週前には、レースで手綱を取る横山武史騎手が栗東まで駆けつけて、コンタクトを取って好感触を得ていました。テン乗りでもタイプ的には合いそうな脚質。馬場コンディションのいい今の中山も味方しそうで、同型をうまくさばければ、残り目は十分にあると見ています」 来春のクラシックを占ううえでも注目の一戦。再び人気馬が強さを発揮するのか、あるいは、思わぬ伏兵の激走があるのか。後者であれば、ここに名前が挙がった2頭の台頭があっても不思議ではない。
土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu