東山芸妓の舞を撮影するニコラさん（右）

　福島県会津若松市の東山芸妓（げいぎ）を取材しているフランス出身の報道カメラマン、ニコラ・ダティシュさん（４３）＝川崎市在住＝は１日から４日までの東山盆踊りの期間中、現地でカメラを向けている。５年ぶりの復活開催で念願の初参加がかなった。独自の目線で収めた写真集を完成させ、会津に根付く芸妓文化を全国、世界に発信するつもりだ。 　２０１９年夏から、市内東山町の置き屋「花の家」で３代目を務める真衣さんらに密着してきた。写真はフランス国内で発行される雑誌に取り上げられ、２０２２（令和４）年夏には京都市で個展を催した。 　盆踊り当日は湯川に立つ櫓（やぐら）舞台に上がり、芸妓の華麗な舞を前に何度もシャッターを切った。「ようやく（写真集の）ラストワンピースが埋まる」と腕をまくった。 ■東山芸妓衆が来場者もてなし　納涼会 　あいづ芸妓振興友の会の納涼会は２日、会津若松市の会津武家屋敷で開かれ、東山芸妓衆が来場者をもてなした。

　５年ぶりに復活した東山盆踊りの関連行事。渋川恵男会長（会津若松商工会議所会頭）、東山温泉芸妓屋協同組合の今村初子理事長らがあいさつし、室井照平市長の発声で乾杯した。芸妓衆がステージで華麗な舞を披露した。 　盆踊り２日目の同日は「東山芸妓＆コンパニオンの夕べ」として開かれ、踊り流しなどが繰り広げた。