台風10号から離れた場所も厳重警戒 東海 線状降水帯発生の恐れ とるべき行動は
台風10号 今後の進路
台風10号は、今日29日午前8時頃、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸しました。15時現在、雲仙市付近にあって、北へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/sです。この後も動きはゆっくりで、西日本を9月1日(日)頃にかけて縦断する見込みです。 【東海地方への最接近は?】 1日(日)から2日(月)頃になりそうです。台風の接近タイミングは、予想が変わるたびに遅くなっています。また、複雑な動きをする可能性もあります。台風の予報円は1日(日)以降、まだ直径がかなり大きい状況です。今後も台風進路の変化に注意してください。
72時間予想積算降水量 総雨量1000ミリ超えか
今後も、台風10号の影響が続き、東海地方では広い範囲で危険な大雨が続く見込みです。今日29日15時から9月1日(日)15時までの72時間予想積算降水量(上図)では、三重県や静岡県の広い範囲で、濃い紫色で示される500ミリ~800ミリの予想です。日増しに雨量が多くなり、総雨量が1000ミリを超える所もありそうです。甚大な災害発生の危険度が高まり、いつ災害が発生してもおかしくない状況です。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。また、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意してください。
日本気象協会 中部支社 竹下 のぞみ