出張輪島朝市などに詰め掛けた家族連れらでにぎわう動橋駅前フェスティバルの会場＝加賀市動橋町

　加賀市の動橋地区の活性化を考える会による「動橋駅前フェスティバル」（北國新聞社後援）は28日、駅前-県道交差点間の約150メートル区間を歩行者天国にして開催された。出張輪島朝市や能登地区のキッチンカー、多彩なステージイベントなどに大勢の家族連れらが詰め掛け、動橋地区の課題となってきた駅前のにぎわいを創出した。 　輪島朝市組合の9店が軒を並べ、「よってってー」の声に吸い寄せられるように来場者がアワビやホタテ、イカの串焼き、サバの一夜干しなど魚介類の干物をはじめ、輪島塗や洋菓子、衣類などを品定めした。冨水長毅組合長は「支援の温かい気持ちで声を掛けてもらってうれしい。多くの人にもう一度、輪島朝市を知ってほしい」と話した。 　能登地区ゆかりの焼き鳥やロールアイス、ホットドッグなどのキッチンカー7台も並び、人気を集めた。 　特設ステージでは、地元のチアダンスチーム「SPARKLE」や市民チーム「レッツタップダンス」、小松市の和太鼓チーム「和太鼓OTOsound」＆輪島太鼓の舞台、俳優直江喜一さんのライブ、ムーディー勝山さんのお笑いライブなどを繰り広げた。 　イベントは、動橋駅を中心とした地区の活性化を図り、能登半島地震の被災地支援と北陸新幹線が開業した加賀市の盛り上げにつなげる目的で企画された。 　動橋駅舎前には8月の奇祭「ぐず焼（やき）まつり」のぐず連ぐずが展示された。IRいしかわ鉄道の協力を受け、明治期の建築物の可能性がある駅舎の駅長室が特別開放され、鉄道グッズも販売された。宮元陸市長、佐々木紀衆院議員、宮本周司参院議員が舞台であいさつし、馳浩知事も会場を訪れた。