バヌアツ地震で14人死亡 首都で建物倒壊、通信途絶
(CNN) 南太平洋の島国バヌアツで17日に起きたマグニチュード(M)7.3の地震で、通信障害や車の衝突、建物の倒壊など大きな被害が出ている。首都ポートビラでは米大使館など西側の外交使節のある建物も被災した。 【写真】地震により建物が倒壊した現場 米地質調査所(USGS)によると、M7.3の地震は現地時間の17日正午すぎに発生。震源地はポートビラの30キロ西部で、震源の深さは約57.1キロだった。18日朝にはM5.5の余震が起きた。 通信が途絶えていることから死者の数は確認できていない。しかしフィジーを拠点とする赤十字関係者によると、少なくとも14人が死亡し、200人が負傷して手当てを受けたと伝えられているという。 倒壊した建物の下敷きになった人がいる可能性もある。ロイター通信によると、ポートビラの国際輸送ターミナルは付近で発生した土砂崩れのために到達できなくなっている。 AP通信によれば、病院前には治療を待って大勢の人が詰めかけている。 在パプアニューギニア米大使館広報は、「ポートビラの米大使館は相当な被害が出ており、当面の間閉鎖する」と説明した。 ニュージーランド外務省は、同国の高等弁務官事務所やフランスおよび英国大使館のある建物に、大きな被害が出ていることを確認した。 赤十字関係者によると、ポートビラでは中心部の建物が倒壊し、地方でもインフラが麻痺(まひ)するなど、被害は広範に及んでいる。 バヌアツ政府の公式サイトはダウンしており、警察や公共機関の電話はつながらないとAP通信は伝えている。災害対策当局や首相府のSNSは更新が途絶えている。