東アジアカップ、なぜ若手中心?
韓国で開催される東アジアカップ(7月20日~)に出場する日本代表のメンバーが15日、発表されました。初選出が10人になるなど、若手主体のメンバーの国内組のみで挑むことになります。韓国戦など、強豪との対戦もありますが、なぜ海外組のいない、若手中心メンバーなのでしょうか? 理由の1つに2003年からスタートした「国際マッチデー制度」があります。各クラブは、「国際Aマッチデー」で選手を招集される場合、拒否することができません。一方、「国際Aマッチデー」以外の場合は、拒否権があります。AFC(アジアサッカー連盟)主催のアジアカップなどは「国際Aマッチデー」で開催されますが、今回の東アジアカップは、そうでないため、海外組などの招集は行うことは難しく、国内組のみでの編成となっています。 また、ザックジャパンの方針も関係しています。東アジアカップでは、新戦力の台頭を重視しているため、国内組でも経験豊富な選手の招集を見送り、新戦力を招集することになったようです。過去には、同大会に海外組を招集したこともありますが、国際制度やチームの方針によって、招集されるメンバーが変わってきます。 ■東アジアカップ 東アジア国際サッカー連盟(EAFF)が主催する国際大会。日本、韓国、中国の3カ国と、予選から勝ち上がったチーム(今回はオーストラリア)の4カ国で総当たり戦を行う。東アジア地区のレベル向上を目的に行われていたダイナスティカップ(1990年~1998年まで4回開催)を前身として、2003年から「東アジア選手権」の名称でスタート。今大会から「東アジアカップ」と変更。過去4回、日本の優勝はなく、韓国と中国が2回ずつ、優勝を分けあっている。