ベッケンバウアー氏の名を冠したカップ戦が誕生か?盟友の提案に愛弟子のひとりも前向き「悪い考えではない」
往年の名将はスタジアム名の変更を提案
1月7日のフランツ・ベッケンバウアー氏逝去を受け、ドイツサッカー界では「カイザー」(皇帝)の愛称で親しまれた国民的英雄の名を残そうという動きが出ている。 【画像】古巣バイエルンもレジェンドを追悼 往年の名将オットマール・ヒッツフェルトは、ベッケンバウアー氏の古巣であるバイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナを「フランツ・ベッケンバウアー・アレーナ」に改名することを提案。ただ、保険会社『アリアンツ』がネーミングライツのスポンサー料を支払っている事情があり、実現へのハードルは低くない。 一方、ベッケンバウアー氏とともに1974年の西ドイツ・ワールドカップを制した盟友のベルティ・フォクツが主張するのは、DFBポカール(ドイツ杯)を「フランツ・ベッケンバウアー・ポカール」とするアイデア。この案の支持者は少なくないようで、皇帝の愛弟子のひとりである元ドイツ代表のオラフ・トーンは「悪い考えではない」と、バイエルンのラジオ局(Bayerischen Rundfunks)で話している。 ドイツの隣国オランダでは、スーパーカップに2016年に死去したヨハン・クライフ氏の名を冠していて(ヨハン・クライフ・スハール)、イタリアでは2020年のディエゴ・マラドーナ逝去に際し、古巣ナポリのスタジアムを「スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」に改称している。 ベッケンバウアー氏が残した功績をどのような形として残すか。DFB(ドイツサッカー連盟)はこれから遺族やバイエルンと協議していくという。なお、19日にはアリアンツ・アレーナで追悼式が催される予定だ。 構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部