町村議員4分の1は「農業」 全国議長会調査
全国町村議会議長会は14日までに、町や村の議員に関する調査結果を公表し、職業は農業が最も多く、全議員のうち24・9%と4分の1を占めたことを明らかにした。平均年齢は64・4歳で、女性議員の割合は13・3%だった。農家が議員の担い手となっている実態や、高齢男性中心の構成である課題が浮き彫りになった。 調査は昨年7月1日時点で、743町と183村の議会が対象。 町村議員数は1万607人。1町村当たりの平均議員数は11・7人だった。職業別では農業が2655人で最多。次いで議員専業が2580人(24・3%)、その他1396人(13・2%)、建設業658人(6・2%)だった。 農家の町村議員が多い都道府県は北海道(322人)、青森県(112人)、福島県(173人)、長野県(228人)、熊本県(142人)など。 町村議員全体の所属党派は無所属が87%で、日本共産党6・3%、公明党3・9%、自民党1・2%だった。 女性町村議員は1412人。女性が5割を超す町村もあったが一部にとどまった。女性議員が1人もいない町村は215あった。 全町村議員の年代別では60代36・4%、70代35・3%、80歳以上は2・8%に対し、20代0・3%、30代2・5%。最年少は25歳、最高齢は93歳だった。 議長などの役職に就いていない町村議員報酬の月額平均は21万8218円だった。 在職年数は、4年未満が2739人(25・9%)で最多だったが、40年以上も82人(0・8%)いた。在職年数の平均は10・4年で、最長は56年だった。
日本農業新聞