『バルダーズ・ゲート3』の成功を受け、ハズブロが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の新作ビデオゲームを開発中
『バルダーズ・ゲート3』の成功を受けて、ハズブロが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の新作ゲームを制作していることがわかった。 「バルダーズ・ゲート3」画像・動画ギャラリー CEOを務めるクリス・コックスはBloombergに対し、「D&D;」をベースにしたゲームを開発していると語ったが、内容やジャンル、開発を担当するスタジオについては明かさなかった。しかし、「G.I.ジョー」のゲームが現在プリプロダクションに入っているとコックスが述べていたことから、この新作の開発は積極的に進められているようだ。 「D&D;」は長年にわたってビデオゲーム化されてきたが、Larian Studiosの開発する『バルダーズ・ゲート3』がメインストリームで成功を収めたことにより、ハズブロとその子会社で「D&D;」を直接所有するWizards of the Coastは勢いに乗ったようだ。 なお、コックスが言及した謎の新作ゲームに加え、『Dungeons & Dragons: Dark Alliance』を開発したInvoke Studiosが「D&D;」の世界をベースにしたAAAゲームを開発しているほか、『ディズニー ドリームライトバレー』を手がけたGameloft Montrealが「D&D;」のサバイバルRPGライフシムを開発中だ。 VRファンに向けては、TRPGを再現する『デメオ: ダンジョン アドベンチャー』の開発元であるResolution Gamesがフェイルーンを舞台にしたゲームを開発している。こちらは「D&D;」の核となる体験をVRで再現するものだとは明言されていないが、ほぼ間違いなくそうだろう。また、「PAYDAY」を手がけたStarbreezeでは開発コード名「Project Baxter」という協力型の「D&D;」ゲームが開発中だ。 2023年に発売された『バルダーズ・ゲート3』は、その無限とも思えるプレイスタイルやストーリー展開でプレイヤーを魅了し、同年のサプライズヒットとなった。商業的には驚異的な成功を収め、ハズブロは9000万ドル(約140億円)の収益を得ただけでなく、MODサポートのおかげもあってかプレイヤー数が昨年同時期と比較して増加している。 『バルダーズ・ゲート3』はIGN USのレビューで10点満点を獲得。「歯ごたえのある戦術的な戦闘、複雑なキャラクターが登場する印象深いストーリー、洗練されたシネマティック、そして探索・創造し甲斐がある世界を備えた『バルダーズ・ゲート3』は、CRPGの新たな高みに達した作品だ」と評している。
Ryan Dinsdale