【アカデミー賞速報】「ゴジラ-1.0」日本映画初の視覚効果賞に輝く
第96回アカデミー賞で「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞。監督の山崎貴が所属する映像制作プロダクションの白組がVFXを手がけた。 【動画】無慈悲!ゴジラが戦後日本を破壊する「ゴジラ-1.0」予告編 「ゴジラ」の生誕70周年を記念した「ゴジラ-1.0」は、戦後間もない焦土と化した日本に追い打ちをかけるようにゴジラが現れる物語。国内の興行収入は2024年3月3日時点で60.1億円を記録している。全米でも話題を集め、アメリカで封切られた日本の実写映画の歴代興収で1位に。これは1989年の「子猫物語」の記録を34年ぶりに塗り替える快挙となった。 本作で監督・脚本・VFXを兼任した山崎は、日本におけるCGを駆使した映像表現・VFXの第一人者。1986年から白組に所属し、伊丹十三の映画にデジタル合成のスタッフとして参加する。監督デビューは2000年の「ジュブナイル」。2005年に始まる「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズでは昭和の街並みをVFXで表現し、2014年にはシリーズ初の3DCGアニメとなった「STAND BY ME ドラえもん」を監督するなど注目を集めた。 日本映画として視覚効果賞に初めてノミネートされ、初受賞を果たした「ゴジラ-1.0」。受賞者には白組を代表し、山崎のほか、VFXディレクターの渋谷紀世子、CGディレクターの高橋正紀、コンポジターの野島達司が名を連ねた。同部門における監督の受賞は、「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック以来、55年ぶり、史上2人目となる。映画ナタリーでは引き続きアカデミー賞の受賞結果を速報する。 「ゴジラ-1.0」は全国で公開中。Blu-ray / DVDは5月1日に発売される。出演は神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介ら。 ※高橋正紀の高は、はしごだかが正式表記 ■ 第96回アカデミー賞 視覚効果賞 「ザ・クリエイター/創造者」 ★「ゴジラ-1.0」 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」 「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」 「ナポレオン」 ※★印が受賞作品 (c)2023 TOHO CO., LTD.