武尊「この試合が僕が日本でやる最後の試合になるかもしれない」と日本ラストマッチの可能性を示唆【ONE】
アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」の2019年10月以来の日本大会となる「ONE 165: Superlek vs. Takeru」(1月28日、有明アリーナ)でONEデビュー戦にして世界王座に挑戦するK-1 WORLD GP 3階級制覇王者の武尊(team VASILEUS)が1月11日に行われた会見で「この試合がもしかしたら僕が日本でやる最後の試合になるかもしれない」と今回の試合が日本ラストマッチになる可能性を示唆した。 武尊は当初はONEムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ/ジットムアンノンジム)と対戦する予定だったのだが、ケガのためロッタンが欠場に。5日に対戦相手がONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ/Kiatmoo9 Gym)に変更となることが正式発表された。 会見でロッタン戦が流れ、スーパーレック戦が決まるという一連の流れの中での率直な心境について問われた際に「悔しい気持ちはもちろんあるし、そこを目標にやってきた期間も長かったので悔しさはあったが、僕は試合前の追い込みも含めて、試合も含めて、毎日命を削って格闘家をやっている感覚がある。これだけ今回の試合のために命を削ってきたので、ここで試合をしないという選択肢はないなと思った。で、その相手がロッタン選手に勝っているスーパーレック選手で、しかもタイトル戦をデビュー戦でやらせてもらえる。これ以上の舞台はないのかなと思ったし、この試合がもしかしたら僕が日本でやる最後の試合になるかもしれないし。そうなった時に、これ以上の試合はないなと気持ちを切り替えました」と語った。
この日の会見には緊急来日したONEのチャトリ・シットヨートンCEOとスーパーレックも出席。チャトリ氏も「武尊選手がベルトを獲った際には世界的なスーパースターになる。ということは日本で武尊選手の試合を今後見られるかどうかは約束できなくなる。日本で武尊選手の雄姿を拝める最後の機会かもしれないということも含めて注目してほしい」と発言。また今回、武尊がスーパーレックを破り、次にロッタンとの対戦が実現する際には「アメリカでの開催になるんじゃないかと思っている」とも語った。 武尊は会見後の囲み取材でこのチャトリ氏の発言と、自らも「この試合が日本での最後の試合になるかもしれない」と語ったことについては「どっちの意味もあるんですが、ロッタン戦は今は1ミリも考えてない。スーパーレック選手に勝ってベルトを獲ることしか考えてないんですが、今後やるとなったときにONEも海外の大会が増えてきているし、アメリカ大会も何個か決まっているのもある。そういうこともあって、この試合がもしかしたら日本で最後の試合になるかもしれないというのはある。だからこそ、日本のファンのみんなの前でやる最後の試合は勝った試合にしたいし、ONEという世界最高峰のベルトを獲る姿を見せたい。今はそれしか考えていない」とその心中を明かした。