ロボットの導入で介護現場への負担軽減へ 身体的負担を軽くする機器など19の企業が介護現場をサポートする機器を展示 島根県松江市
日本海テレビ
介護ニーズは高まる一方で、頭を抱えているのが人材不足。これを解決しようと12月12日、介護ロボットやICT機器の展示会が島根県松江市で開かれました。 展示されたロボットは歌やダンス、ゲームなど400種類以上のレクリエーションが可能で、デイサービス施設などで利用されています。会場のくにびきメッセでは、19の企業が介護現場をサポートする機器を展示し、島根県内の介護施設の職員が見学に訪れました。その目的がー。 訪れた人 「車いすとかベッドから移ったりとかが、やっぱり負担にはなってます」 「腰痛ですとか、利用者さんが安全に移動ができるかどうかとか、検討できるといいかな」 島根県の調査によりますと県内の介護職員は、40代の職員が最も多く、20代はわずか12%程度。そして現場の3分の2を占める非正規職員は半数以上が60歳以上。 介護現場は、中堅からシニア層に支えられているのが現状です。そのため、身体的負担を軽くする機器が人気を集めていました。ベッドと車いすの移動をサポートする介護機器は電動の2本のアームが優しく利用者を抱き上げてくれます。実際に記者が体験してみるとー。 宇山充俊 記者 「楽ちん乗ってる方も楽ちん」 通気性のあるシートと、腕の部分を固定するホルダーがあるためー。 宇山充俊 記者 「だいぶ力をいれても落ちないですね」 転倒防止の対策もされています。 開発したメーカー 「介護を行う方だけではなくて、介護を受ける方にも優しい・負担のないもの。コミュニケーションにもなるのかなと」 一方、体の体幹を支えるアシストスーツは、電源やバッテリーも不要で、肩や腰の負担を最大で半分程度まで減らすことができます。15kgの荷物を持ち上げてもー。 体験者 「比較をしてみるとわかるんですけど、とても楽に持ち上げることができます。とても装着も簡単で普段の仕事で使いやすいんじゃないかなと思いました」 主催した団体によりますと、全国と比較して島根県の介護現場はテクノロジーの導入が遅れているといいます。 介護労働安定センター島根支部 城代高志 支部長 「まずは無料貸し出しというようなことを進めていきたいなと。なるべく日常的に触れていただけるような機会をこれからどんどん創出してきたいというふうに思います」 主催者は、今後も介護現場の負担を軽くする技術の促進をしていきたいとしています。
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