打てないなら守備で貢献を 阪神の〝悩める主砲〟佐藤輝明「1軍に戻ってから…送球もうまくなってる」川尻哲郎氏が指摘
阪神の〝悩める主砲〟、佐藤輝明内野手(25)がまたまた精彩を欠き続けている。 12日のオリックス戦(京セラ)では3年ぶりに7番に降格となり、7回2死満塁の絶好機に空振り三振を喫するなど3タコ2三振。1軍に再昇格した7日の西武戦(甲子園)では5番で即複数安打も、以降はじり貧で19打数3安打、打率・158、打点なしというありさまだ。本人は「本当に気持ちを切り替えてやっていきたい」と前を向くが、悩める現状をどう打破していけばよいのか。 【写真】特守289球を受ける佐藤輝明 本紙でコラム「店主敬白」を連載中の阪神OB、川尻哲郎氏(55)は「まず、佐藤は7回2死満塁の好機、相手が左腕の富山にスイッチした場面で、右の代打を送らなかった岡田監督の思いをしっかりと受け止めないといけない。今の調子なら代打を出されて当然。それをどう考えるか」と指摘。「打てないのは仕方ないにしても、ならば守備で貢献すること。1軍に戻ってから守備は集中力が出て、今は送球もうまくなっている。失策がない今の状態を続けることが周囲からの信頼につながる」と注文をつけた。 チームは今季2度目の2試合連続零封負けで、笛吹けど踊らぬ打線に岡田監督も「もう何も言うことないわ。見ての通りよ」とイライラ続き。打てないサトテルが失点につながる拙守をしようものなら、火に油を注ぐような状況にあることは確かだ。 (岩﨑正範)