清宮海斗（左）が作ったカレーちゃんこを平らげるマサ北宮

　プロレスリング・ノアは８日、都内で１４日の後楽園ホール大会で行うＧＨＣヘビー級選手権の調印式を開催した。 　大会は、小中学生入場無料。さらに２０００円の高校生シートを設定した。メインイベントで王者・清宮海斗がマサ北宮と５度目の防衛戦。会見で王者は、自身が入門した当時、道場長が北宮だったことを明かし「当時、会社が明日どうなるか分からない、それぐらいの厳しい状況でしたが、北宮さんが先頭に立って『道場生でＮＯＡＨを上げていこう』という話をしたのを覚えてます。それからタッグ（王座）を北宮さんと獲ったこともあったし、その時も他の人とは違ううれしい気持ちがありました。今こうしてＧＨＣのベルトを北宮さんと争うことは自分にとって素直に楽しみです」と感慨に浸ると一時退席しちゃんこ鍋を持ち込み「北宮さん、ちゃんこ作ってきました。新弟子だったあのころと、今は違いますよ。食べてみてください」と自作のカレーちゃんこをどんぶりによそって差し出し、北宮は両手を合わせてから食べ始め、黙々と完食した。 　そして味の評価を「まあまあだな。それなりにうまいよ。可もなく不可もないな。ベストとは言えないが、ベターだよ。料理っていうのは、その人の心だと思ってるんです。そもそも人生だと思ってるんですよ。だから今日のちゃんこもまるで清宮を表してるようだよ。それなりにおいしい。あと具材の切り方がよくなったな。だけど唯一無二の刺さるものはないね。あと方向性が分からないな。何がやりたいのか？　何を届けたいのか？　よく分からないよ。お前みたいだよ。なあ、なんべんも言うけど、チャンピオンというのはな…」と断じた。これに清宮は「北宮さん、こっちも何度だって言いますけど、チャンピオン像を語るなら、チャンピオンになってから言ってくださいよ！　後楽園で勝つのは俺です。楽しみにしてます」と挑発しにらみ合った。 　記者からちゃんこを作ってきた理由を問われた清宮は「一つ自分の中でトラウマになってる部分があって、若手時代にちゃんこを作った時に、それがうまく作れなくてものすごく怒られて。自分の中ではその時、練習生ながらも気持ちを込めておいしく食べてほしいと思って作ってましたし、ちゃんこ一つとってもしっかりおいしいって言ってもらえるようにと思って今日は作ってきました」と明かし、北宮からの厳しい評価を「ホントにちゃんこに関してはものすごく弁の立つ相手だなと思いますが、しっかり当日の試合でも見返して、勝って、試合後またおいしいちゃんこを振る舞ってやります」と防衛を達成し後楽園でちゃんこを振る舞うこと予告していた。