【西武】高橋光成、球団ワースト開幕8連敗「ちょっと考えます」渡辺監督代行は抹消の可能性示唆
<オリックス4-1西武>◇23日◇京セラドーム大阪 西武高橋光成投手(27)が球団ワーストとなる開幕8連敗を記録した。序盤でまだ2失点だったがマウンドを降りた。64球を投げ5四死球と制球が定まらず、今季最短の3回であえなく降板。「今日はストライクが入らず、ゾーンで勝負できなかったので、リズムをつくれなかった」と唇をかんだ。試合終了後には渡辺GM兼監督代行と話し合い、1軍復帰の期限を設けずに、出場選手登録を外れることが決まった。 右肩の張りにより開幕には間に合わなかったが、昨年まで3年連続開幕投手を務めているエースは今季も期待されていた。しかしここまでの試合、前半からの失点が目立った。5月中旬に4連敗となると、通常よりも登板間隔を空けて中9日で同24日のオリックス戦に登板するなど、首脳陣も復調を願っていた。だがこの日も序盤から崩れた。同監督代行は「チーム的にもこれ以上投げさせられないなと思った」と交代を決断した。 オフに体重を7キロ増の112キロまで増やした。直球の自己最速は158キロ。160キロを目標の1つにも掲げているが、この日の最速は154キロだった。変化球も浮き「打者と勝負できていない。自分と闘っているというか、メカニックも合ってないと思う」と口にした。右腕にとって大きな正念場を迎えている。【山崎純一】 ▼高橋が開幕8連敗。開幕8連敗以上は16年山井(中日)以来で、パ・リーグでは06年松崎(楽天)以来18年ぶり7人目。西武では64年安藤、72年高橋明の各7連敗があったが、開幕8連敗は球団史上初めて。なお、「開幕から」に限らない西武の連敗記録は22年隅田の10連敗。