絶頂期にすべてを失った革命児の真実。「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」
ファッション界の革命児ジョン・ガリアーノ。その栄光と転落、そして贖罪と復帰の軌跡に「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」のケヴィン・マクドナルド監督が迫ったドキュメンタリー「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」が、9月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。 「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」予告編 ガリアーノの記念碑的ドレス(2015春夏オートクチュール・コレクションでお披露目)を配したメインビジュアル、ならびに予告編が到着した。
1995年にジバンシィ、1996年にクリスチャン・ディオールと、世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢され、ファッション界の至宝と称えられたガリアーノ。ところがキャリア絶頂期の2011年、反ユダヤ主義的暴言を吐く動画が拡散され、逮捕されてブランドを解雇され、すべてを失う。それから13年、ガリアーノがカメラの前で「すべてを話す」のが本作だ。暴言の背景には何があったのか──。 年間32回のショーを抱えて膨大な仕事をこなす中で、大切な人を次々と亡くし、アルコール依存症が加速して「ゆっくりと死に向かっていた」と明かすガリアーノ。その過酷な道のりを、映画は豪華コレクションを捉えたアーカイブ映像とともに辿る。ガリアーノを診断した精神科医、今も心の傷が癒えないという事件の被害者にもカメラを向け、やがてキャンセルカルチャーという問題も浮上させていく。
イギリス版『VOGUE』誌編集長のエドワード・エニンフル、トップモデルのケイト・モスやナオミ・キャンベル、俳優のペネロペ・クルスやシャーリーズ・セロン、本国アメリカ版『VOGUE』誌編集長のアナ・ウィンター、ファッションジャーナリストのアンドレ・レオン・タリーといった大物の登場も見どころ。 美しさと醜さ、賢明さと愚かさ、愛と憎しみ、幸福と絶望──。人間存在の謎と魅力が詰まった注目作だ。
「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」
監督・プロデューサー:ケヴィン・マクドナルド 出演:ジョン・ガリアーノ、ケイト・モス、シドニー・トレダノ、ナオミ・キャンベル、ペネロペ・クルス、シャーリーズ・セロン、アナ・ウィンター、エドワード・エニンフル、ベルナール・アルノー 2023年/イギリス/英語・仏語/116分/カラー/ビスタ/原題:High & Low – John Galliano 字幕翻訳:チオキ真理 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ © 2023 KGB Films JG Ltd 公式サイト:jg-movie.com