[山口県]26年秋、JR「デスティネーションキャンペーン(DC)」山口県で開催 新たな観光素材発掘へ9年ぶり5回目
JRグループ6社が全国各地の自治体と協働で展開する観光宣伝事業「デスティネーションキャンペーン(DC)」の2026年秋(10~12月)の開催地に山口県が決まり、18日、JR西日本中国統括本部広島支社の広岡研二支社長が村岡嗣政知事に決定通知書を交付した。山口県でのDCは2017年以来で5回目となる。県は今後、観光団体や市町、旅行会社、JRなどと連携し、開催年に向けて観光素材の掘り起こしと、おもてなしの磨き上げを進めていく。 17年9~12月にあった前回のDCは、「維新の風が誘う。おもしろき国 山口」をキャッチフレーズに、18年の明治維新150年に向けた観光キャンペーンを実施。県観光プロモーション推進室によると、県内の観光客数は前年同期と比べ7・7%増加し、経済効果は約56億円に上ったという。 県は本年度中を目指して、キャッチフレーズやロゴマークの作成に着手。大阪・関西万博がある25年をプレDC期間と位置付け、本番に向けた新たな観光素材の発掘を展開していく。 県庁であった決定通知書交付式で、広岡支社長は「訪れる人にとって特別な旅となるようなおもてなしをお願いしたい」、村岡知事は「来年、再来年に向けてステップアップしながら、新たな観光県・山口をつくり、誘客に取り組みたい」と話した。 DCは1978年11月、当時の国鉄が和歌山県と実施した「きらめく紀州路」キャンペーンが始まり。近年は四半期ごとに対象地域を決めて行っている。