ラグビーW杯まで100日 鉄人・大野均が心躍らせる選手は21歳の新鋭「代表の中核選手になっている」
しかし、2015年に優勝候補・南アフリカから歴史的な勝利(大野さんもスタメン出場)を挙げ、2019年には予選リーグ4戦全勝で初のベスト8に上がったことで、大野さんは、「今では、相手がどこであっても勝利の期待感を抱かせるチームになったと思います」と後輩の戦いぶりに手ごたえを感じています。 だからこそ、今の代表選手に伝えたいことは、「プレッシャーをも楽しむつもりでプレーしてもらいたい」勝つことへのプレッシャーに負けずに、代表戦という「真剣勝負」を楽しんでほしいといいます。 大野「代表にいられる時間は、極めて限られていますから」 誰よりも多く日の丸を背負ってグラウンドに立った男が穏やかに発したその一言に、この上ない重みを感じました。
■フランス大会の注目選手は21歳の新鋭
5月24日には、日本代表及び日本代表候補合宿参加メンバーが発表されました。大野さんがプレーした東芝ブレイブルーパス東京からは、4人の選手が選出されています。W杯3大会連続出場のリーチマイケル選手と、ニコラス・マクカラン選手、ジョネ・ナイカブラ選手、そして、21歳の新鋭・ワーナー・ディアンズ選手です。
21歳のワーナー選手のポジションは、大野さんと同じロック。 「21歳で代表の中核選手になっていること自体がすごい」と、大野さんはワーナー選手に大きな期待をかけます。さらに、「自分の代表98キャップを塗り替えるとしたら、彼しかいないと思っています。彼なら通算100キャップ、日本代表初のセンチュリオン(ラグビーにおいて100試合出場の意味)も夢ではないと思います」と語ります。しかし、それにはある条件が必要だといいます。 大野「今後もずっと真摯にラグビーと向き合い、ケガなく続けられれば」 常にケガと隣り合わせのラグビー選手。 先人の言葉には、積み重ねることの難しさがにじみました。 若手のワーナー選手、ベテランのリーチマイケル選手を含む日本代表の戦いの幕が開けるまであと100日。各選手の代表争いも佳境を迎えようとしています。