「ジャニーズは終わらない」テレ朝「検証番組」に批判殺到も…早くもテレビ業界は「新社長詣で」画策中
旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)の性加害問題を受け、テレビ朝日が11月12日、1時間の検証番組を放送した。 【秘蔵写真】貴重すぎる……東山紀之新社長と木村佳乃 絵になりすぎる“ラブラブ”ツーショット姿 番組では同事務所が設置した『外部専門家による再発防止特別チーム』による調査結果の5つのポイントを紹介。そのうちの1つとして、マスメディアの沈黙があったと断定した。 局内ヒアリングでは報道と制作の現場にいた局員、OB計103人を対象に調査を行った。その結果、7人が「忖度があった」と回答。VTR出演した同局のコンテンツ編成局常務・西新氏は 「旧ジャニーズ事務所が近年、非常に大きくなり、人気のスターやグループが多数在籍することから、会社マターとして編成や制作の幹部が直接交渉に動くことが多く、忖度という空気が徐々に醸成された」 と明かした。 NHKを筆頭にテレビ各局が検証番組を放送するなか、同局は最も後発。忖度を認めたことは評価できるが、目新しさはなく、具体性に乏しい内容には批判の声も上がっている。 例えば、元忍者の志賀泰伸氏がテレ朝旧社屋内のトイレで故ジャニー喜多川氏から性加害を受けたと告発した件に関しては、従来通り、旧社屋がすでに壊されていることや、ジャニー氏が他界していることを挙げ 「事実関係の確認は困難」 というスタンスを崩さなかった。『ミュージックステーション』については言及すらなし。局内関係者によれば 「テレビマンにとって番組のキャスティングは最高機密。番組名を出して公に忖度を認めることなどできない」 という。 そればかりか、前出の西氏は 「今月には新しいエージェント会社が決まり、組織なども整備されて業務が開始されると聞いている。これまでの反省を踏まえ、お互いに公正かつ透明性を持ったビジネス関係を構築できればと考えております」 と明言。SMILE社の補償業務が始まってもいない段階で、ビジネスの話を口にした。 同局は東京・有明に複合施設『東京ドリームパーク』を’26年春に開業予定。その目玉に年間180公演を行う“ジャニーズ劇場”があるのは、周知の事実だ。テレ朝が検証番組で批判を弱めたのはそうした背景がある。 「誰が何と言おうと、テレ朝は『旧ジャニーズと心中』なんですよ。東京ドリームパークは“肝いり”事業。いまは叩かれている旧ジャニーズ事務所ですが、ファン離れはしていない。 ’26年には今と状況が違うと確信している。テレ朝上層部は『いまは我慢の時期』という認識だ」(前出・テレ朝関係者) これは何もテレ朝に限ったことではない。 NHKや民放各局も本音は同じスタンスだという。クライアントへの配慮から、性加害問題は一律で批判するしかないが、テレビ業界では 「旧ジャニーズがこのまま終わるわけがない」 という見方が圧倒的なのだ。 その証拠に、間もなく立ち上がるエージェント会社の新社長に芸能事務所『スピーディ』の福田淳氏が就任濃厚となると、こぞって“福田詣で”を画策している。 「福田氏は芸能界の“本流”ではないため、連絡先を知らず、慌てて芸能記者に電話し『番号を教えてほしい』『どういう人が好かれる?』『普段どこで食事しているの?』などと尋ねる人もいる。各局、福田氏就任で潮目が変わると踏んでいるのだろう」(スポーツ紙記者) 来年以降も、旧ジャニーズタレントが出演するドラマは決まっている。テレ朝で言えば、ひと悶着あったものの、4月クールで木村拓哉の主演ドラマが“内定”している。 各局検証番組の優劣こそあれど、本質的には“同じ穴のムジナ”なようだ――。
FRIDAYデジタル