【山口県】[下松市長選]国井氏3選、井川氏降す 現職信任、20年ぶりの選挙戦制す 投票率43.98%、市民の関心高まらず
井川陣営「組織、自民党に敗れた」
「市民に受け入れてもらえなかった。市民は選挙が大事だと確認できたが、これが結果、仕方がない」―井川明美候補は選挙事務所に集まった約60人の支持者を前に敗戦を認めた。敗因を問われると「組織、推薦した自民党に敗れた。“守田市政”になるのではと不安を覚えている」と述べ、国井陣営の選対本部長を務めた守田宗治県議に言及した。 午後8時の投票終了時点では事務所に集まっていた支持者はまだまばら。9時半になって井川候補が到着した。三池孝尚後援会長は「思いを市民に受け止めてもらえなかった。新しい目標に向かって明日から頑張ろう」と述べた。 市政を変えたいという声を受けての出馬だったが「一人の力では巨大な組織には勝てないことを実感した」と振り返り、4年後の市長選については「志のある人であれば応援したい」と述べ、自身の出馬は否定した。敗戦の報告を終えたあとも支持者とともに開票を見守った。 (延安弘行)