<神谷浩史×福山潤>アニメ「天官賜福 貮」 謝憐と花城の特別な時間を繊細に 声優としての信頼、安心感
中国の動画配信サービス「bilibili(ビリビリ)」で配信されたアニメ「天官賜福(てんかんしふく)」。待望の第2期「天官賜福 貮」日本語吹き替え版が、1月にTOKYO MXほかで放送をスタートした。同作は2017~18年にウェブで連載された墨香銅臭(モーシャントンシウ)さんの架空の古代中国を舞台としたファンタジー小説が原作。人々を救うことを夢見て天界へ飛昇し神官となるも、禁忌を犯して二度も天界から追放された謝憐(シエ・リェン)が、三度目の飛昇を果たした時、人間界で三郎(サンラン)と名乗る少年と出会うが、三郎の正体は、鬼界の王と恐れられ天界と敵対する鬼、花城(ホワチョン)だった……というストーリー。日本語吹き替え版で謝憐を演じる神谷浩史さん、花城/三郎を演じる福山潤さんに第2期の見どころや、作品の魅力、お互いの声優としての印象について聞いた。 【写真特集】「天官賜福 貮」神谷浩史、福山潤が熱く語る! 謝憐&花城カラーの衣装 胸アツなツーショット
◇第1期の最終話にカルチャーショック!
--第1期では、謝憐が三郎の正体に気付きながらも、共に過ごすうちに絆を強めていく様子が描かれました。第1期で印象に残っているシーンは?
福山さん 僕は最終話がちょっとカルチャーショックでした。
--最終話では、半月関での事件を解決した謝憐と三郎が、菩薺観で楽しげに会話する様子が描かれました。
福山さん 普通は第1期の最終話で、物語がまだ続くような状況だと、次へつなぐような最終話になることも多いと思うのですが、二人がただ話していて、ゆったりと過ごしている穏やかな時間にこんなに尺を割くの?という、その構成にとてもカルチャーショックを受けました。だから、僕は勝手な解釈として、第1期に関しては、三郎と謝憐の関係性を画(え)だけではなくて、“時間”も込みで視聴者に感じてもらおうとしている作品なんだなと。勇気ある、思い切った構成になっているなという印象でした。それが第2期になり、物語が動いていく中で維持されるのか、切り口を変えるのかな?と思っていたら、二人の時間を丁寧に描くということに関しては変わっていなかった。