清宮幸太郎、全国の熱視線を浴びながら打率7割超! 怪物ぶりを見せつけた秋<思い出の明治神宮大会>
高校時代は「清宮世代」と呼ばれたように、世代を代表する存在だった日本ハム・清宮 幸太郎内野手(早稲田実業出身)も、今年プロ6年目のシーズンが終わった。2017年ドラフト1位のスラッガーは、ここ2年連続で2ケタ本塁打をマークしてはいるが、まだそのポテンシャルを十分に発揮しているとはいえない。 【動画】早稲田実業時代の清宮幸太郎のフリーバッティング映像 早稲田実業(東京)時代の高校通算本塁打は111本。このうち、1年夏甲子園での2本が含まれているが、もうひとつ全国大会で1本をマークしている。それが2016年秋の明治神宮大会である。 清宮は初戦の準々決勝・静岡(東海)戦で3打数2安打をマーク。準決勝の福岡大大濠(九州)では徹底マークを受けて1打数1安打4四球。相手バッテリーは、のちに2021年DeNAから4位指名を受ける三浦 銀二投手と、同じく2021年西武から3位指名を受ける古賀 悠斗捕手だった。 輝きを放ったのは安田 尚憲内野手(現・ロッテ)を擁する履正社(近畿)との決勝だった。神宮球場は「清宮フィーバー」に包まれるなか、1回の第1打席、高校通算76号となる先制ソロを放ってみせた。この試合は3打数2安打2打点、2四球と活躍。安田には2安打4打点の活躍を許すなど、打撃戦の末にチームは6対11で敗れたが、清宮自身は力を出し切ったことになる。この大会、3試合で1本塁打を含む7打数5安打、打率.714の好成績を残した。 清宮は甲子園に2度出場した。1年夏はベスト4だったが、3年春は2回戦で敗れた。結果的に、準優勝した明治神宮大会が一番、全国頂点に近かったことになる。1年夏に甲子園で2本塁打をマークするなど、自身の活躍度は甲子園の舞台が印象に残っているが、チームとしては神宮で最も輝きを放っていた。 1999年度生まれの「清宮世代」は、今やプロの世界ではヤクルト村上 宗隆内野手(九州学院出身)が抜き出て活躍している。「清宮フィーバー」で沸いた、あの明治神宮大会のように、「本家」の清宮が、来季こそ大ブレークを図る。