アンチェロッティ、CL決勝で起用するGKは?「皆の考える通りだ。完璧なシーズンを過ごしたのはルニンで、一方クルトワは世界最高のGKだ」
14日のラ・リーガ第36節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウにアラベスを迎える。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、長期離脱から復帰したGKティボ・クルトワやDFエデル・ミリトンに出場機会を与えていく上でも、ラ・リーガの残り試合が重要性であることを強調している。 「目標はチームの全員が最高の状態で(チャンピオンズリーグ決勝ボルシア・ドルトムント戦に)たどり着くことだ。クルトワやミリトンなど少し前に復帰した選手たちは出場時間を必要としており、ここからの試合はそれを与えるためにある。そして決勝前の1週間で必要な決断を下すよ」 必要な決断の一つは、ドルトムント戦でクルトワとGKアンドリー・ルニンのどちらにゴールを守らせるかとなるだろう。 「私の考えは君たち(報道陣)が考えていることとまったく同じだ。ルニンは完璧なシーズンを過ごし、一方で本来のレベルにあるクルトワは世界最高のGKだ。私の言っていることが大体の真実であるはずだよ」 「ルニンは私たちのことを本当に助けてくれた。そのことは考慮に入れるべきだろう。同様に、世界最高のGKが戻りつつあることもね」 すでに優勝を決めているラ・リーガ、さらにチャンピオンズと、2シーズンぶりに二冠を達成する可能性があるレアル・マドリー。今季最も悪い時期がいつだったかを問われたアンチェロッティ監督は、次のように返答している。 「一試合を落としたときだね(※今季マドリーはラ・リーガ前半戦とコパ準々決勝でアトレティコ・マドリーに敗れた以外、土をつけられていない)。私たちはそこから何かを変えなくてはいけないと理解した。守備面でいくつか変更を施して、そこからうまくいったんだ。悪い時期はわずかだった。選手たちのおかげでとても簡単なシーズンになったよ」 アンチェロッティ監督はその一方で、自チームに監督になれる素質を持つ選手たちがいるか質問され、こう返した。 「知識と経験から、そうした質を持つ選手たちはいる。監督になれるとしても、そうなる意欲が必要だがね。現代のフットボールの特異性から監督を務めることは難しくなっており、多くの選手たちにとって望まない職業になっている。重圧や責任がきつ過ぎるしね。カルバハル、ナチョ、セバージョス、クロース、モドリッチ……彼ら全員が監督の仕事を務められると思う。意欲があるならばね」