「踊っていて楽しかった」和泉流の狂言師招き 岡山盲学校で狂言の鑑賞授業【岡山】
岡山放送
子供たちの豊かな感性を育もうと狂言の鑑賞授業が6月14日、岡山市の岡山盲学校で行われました。演目には生徒が演舞に挑戦する一幕もありました。 「狂言小舞・兎」演舞に挑戦したのは中学部と高等部の男女3人の生徒で、1カ月間取り組んだ練習の成果を披露しました。 (演じた生徒) 「貴重な体験ができてすごくうれしかったし踊っていて楽しかった」 学校を訪れたのは約300年の伝統を受け継ぐ和泉流の野村万蔵家の一門。お腹を空かせた山伏が、他人が栽培したカキの実を盗み食う「柿山伏」など2つの演目を披露し、生徒たちは楽しそうに鑑賞しました。 (生徒) 「楽しそうな感じで面白かった」 「生で聞くのは初めてで楽しかった」 目から得られる情報は乏しくとも、狂言師の演技は生徒たちの心にしっかりと届いていました。 (生徒のお礼の言葉) 「昔の言葉を使ったり、声の迫力だったり、想像しながら楽しむことができた。目が見えなくても楽しめることが1つ増えた気がしてうれしかった」 (能楽師狂言方和泉流 小笠原由祠さん) 「見えなくても感じることができたというのは、とても素晴らしい感性と思う。これからも日本の伝統文化に興味を持ってもらえたら」
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