名古屋テレビ塔展望台 夜景と光の演出で観光盛り上げ
名古屋テレビ塔展望台 夜景と光の演出で観光盛り上げ THE PAGE愛知
愛知県名古屋市中区の「名古屋テレビ塔」は18日から、展望台「スカイデッキ」で夜景とプロジェクションマッピングをコラボさせたイベント「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED -万華鏡花火を星空に-」を開催する。東京駅の3DプロジェクションマッピングなどをプロデュースしたクリエイティブチームNAKEDが、展望台の窓ガラスに映像を投影し、街の夜景と映像を融合させ幻想的な光の世界を演出するという。関係者は「名古屋は夜の楽しみが少ないと言われるが、夜の名古屋観光のひとつとして良い役割になると思う」と意気込みを見せている。期間は9月27日までで、夏休みの夜を楽しませてくれそうだ。
地面近い分、人や風の動き感じられる
今回の演出を担当したNAKEDは、2012年に話題となった東京駅でのプロジェクションマッピングの仕掛け人。代表の村松亮太郎さんは「都市ごとに違う表情を見せる夜景とプロジェクションマッピングを融合させた。夜景という変わらない風景にプロジェクションマッピングという新しい技術の魔法をかけ、改めて名古屋の魅力を知るきっかけとなれば」と話した。 名古屋テレビ塔の代表取締役社長の大澤和宏さんは「名古屋は夜の楽しみが少ないと言われるが、夜の名古屋観光のひとつとして良い役割になると思う。テレビ塔の展望台は高さ90メートルと決して高くはないが、地面が近い分建造物の迫力や人、風の動きを感じていただける」と話す。 また、環境省から「日本一の星空」と認定された長野県阿智村とのコラボレーションにより実現した星空も再現。実際にプロジェクションマッピングを鑑賞した阿智村観光協会専務理事の小島嘉治さんは「本物の星空よりも…」と笑いを誘った。前述の大澤氏も「阿智村からの星空のプレゼントも必見。ほかの地域と交わることでそれぞれの良さを引き出せた」と満足げに語った。
特殊な透明フィルム使用、窓の外に向かって投影
このイベントは「子供の頃に見た未来都市」がテーマ。長野県阿智村の星空をモチーフとしたCG映像や、花火の万華鏡をモチーフとしたアートワーク「FIREWORKS」などを取り入れ、名古屋の夜景を美しく彩る。 プロジェクションマッピングというと建築物の壁面に映像を投影する手法がよく知られるが、このイベントでは新たに開発された特殊な透明フィルムを窓ガラスに貼り、窓の外に向かって映像を投影する新しい試みがなされている。 同イベントをことしの春から一足早く開催している大阪のあべのハルカスでは、好評につき期間延長が決定。また、今回のイベントに合わせて、名古屋テレビ塔自体も花火などをモチーフとしたライトアップに変更される。入場料は大人1000円となっている。