プロ野球FA解禁!動向注目は「万能・鈴木大地、お手頃・福田秀平、守護神・益田直也」
異色のFA権利保持者としてはヤクルトのバレンティン(35)の動向も注目だろう。今季の試合出場数は120試合に減り、レフトの守備への不安はあるが、打率.280、33本、93打点の数字を残しており、“来てみなければわからない新外国人”よりは、戦力として計算できる。。 だが、契約が巨大になるため、獲得は資金力のある球団に限られる。日本シリーズを争った巨人とソフトバンクが水面下で調査をスタートしている。 またショートの守備力に定評のある日ハムの中島卓也(28)もFAを行使するか、どうか注目の一人。今季は打率.220と、低迷したが、ファウルで粘る、そのバッティングスタイルで、つなぎの役割は果たせる。 では投手でFAを宣言する可能性のある選手は誰だろう。 先発では、広島の野村祐輔(30)、楽天の美馬学(33)、西武の十亀剣(31)の3人。抑えとしてはロッテの守護神、益田がいる。 野村の今季は、防御率4.06、6勝5敗とふるわず、十亀も防御率4.50、5勝6敗と負けが先行した。美馬は28試合に先発するなど1年間フル稼働して防御率4.01、8勝5敗の数字を残した。投手に関しては、例年売り手市場となり「投手は何人いてもいい」が編成の原則。もし彼らが、FA権を行使すれば、この3人の中では、推定年俸6500万円の美馬と、同5100万円の十亀が各球団の調査対象として浮上するのかもしれない。 特に各球団が、その動向を見守っているのが、今季60試合に投げ防御率2.15、27セーブの益田だろう。ブルペン強化が日本一奪回への最大の課題となる巨人や、セットアッパーの弱さを露呈してクライマックスシリーズで阪神に敗れた横浜DeNAなどは、喉から手が出るほど欲しい存在となる。 FA申請期間の終わる11月1日を待って各球団の正式な交渉がスタートすることになるが、今オフは何人がFA権を行使し何人が動くのだろうか。