<夢の舞台へ’21センバツ八戸西>選手紹介/2 /青森
◇打てる「中継ぎ」 広田大和一塁手(2年) 投打でチームを引っ張る。秋の県大会では5割超の打率を誇り、投げては最速137キロのストレートを武器に相手打者と対峙(たいじ)する。 最初は投手専門だったが、1年の冬のロングティー練習で打撃力が評価され一時は野手に転向した。新チームになってからは「二刀流」として投手と野手を兼務する。 練習メニューが異なるため両立には苦慮した。週の前半は野手、後半は投手とメニューを分けているが、それぞれの練習量は「全然足りない」と自分を追い込む。部活の後は家で素振りやシャドーピッチングに励む。 自分に求められる役割は「打撃では主軸、投手としては中継ぎ」と心得る。「どちらも力まず、つなぐことを意識したい」 ◇人望厚い主将 宮崎一綺(かつき)二塁手(2年) チャンスに強く、人望に厚い。プレーと人柄でメンバーをけん引する。昨夏に新チームが始動し、野球部内のアンケートで満場一致で主将に選出された。 自身の道のりは順調ではなかった。主将になって間もなく、送球時に力みが取れずスランプに陥った。「強く投げれば相手がとれないかもしれない」と過度に意識してしまっていた。暴投やエラーを繰り返し、一時はスタメンからも外れた。 上半身の力を抜き、下半身を使って投げられるようフォームの改善に取り組んだ。意識して基礎練習を繰り返すうちに無駄な力みは自然となくなった。 まずは目の前の1勝。「自分が暗くなると、みんなも暗くなる。チームを盛り上げていきたい」