Special E
新年度がスタートして、もうすぐ1カ月。様々な職場で、研修を終えた新入社員の初々しい姿を見かけるようになった。 県都・松山を走る伊予鉄道の電車でもフレッシュな新人女性車掌がデビュー。2つの大きな夢を抱き、実現に向けた歩みを始めた彼女の奮闘ぶりを追った。(杉野一郎) 「出発!」。少しぎこちない表情ながらも元気よく、伊予鉄道の郊外電車で車掌業務に当たる女性。この春、採用されたばかりの新人車掌・渡部寧々さん(18)だ。 渡部さんの自宅は伊予鉄道の市内路面電車の線路沿いにあり、小さな頃から行き交う電車を見て育った。電車のある風景が日常だった渡部さんは次第に「自分も鉄道の仕事に携わりたい」と思うようになり、高校を卒業と同時に伊予鉄道に入社した。
愛媛新聞社