危険な〝ダブル炭水化物〟を止めよう ラーメン・半チャーハンセットは男性更年期障害の敵 バランスよい「定食」を
「定食であれば、魚や肉などの主菜、みそ汁や野菜などの副菜、ご飯の主食がバランスよくとれます。定食に変更して、食習慣を変えることにつながった患者さんは少なくありません」
明比医師は、新古賀クリニックで糖尿病診療を行い、肥満外来・男性更年期外来も開設している。そこでは、患者にスマートフォンのカメラで食事内容を撮影してもらっているという。
「盛りそばと炊き込みご飯は、ヘルシーメニューのように思う人もいますが、ダブル炭水化物です。(食事撮影は)そんな気づきの一助になります」
妻の協力を得て、1カ月半で食習慣をガラリと変えて減量につなげ、メタボも男性更年期障害も改善した人がいるそうだ。運動習慣+バランスの良い食事はやはり効果がある。 (取材・安達純子) =あすにつづく
■明比祐子(あけひ・ゆうこ) 新古賀病院糖尿病・甲状腺・内分泌センター長。1988年大分医科大学卒。福岡大学内分泌・糖尿病内科准教授などを経て、2015年徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センター客員准教授(兼務)、23年から現職。