中国のロンドン新大使館計画、地元当局が却下 住民の安全に懸念
[ロンドン 9日 ロイター] - 中国が再提出したロンドンでの新大使館建設計画を9日、地元当局が却下した。近隣住民に安全上のリスクが生じる恐れがあるとの理由で、計画申請の却下を中央政府に求める圧力となっている。 中国政府は6年前、ロンドン塔近くの歴史的建造物であるロイヤルミントコートを新大使館用地として購入したが、これまで建設計画は認可されていない。 施設の希望面積は約70万平方フィートで、中国大使館としては欧州最大規模、ワシントンの大使館のほぼ2倍の規模となる。 英中央政府は10月、申請承認の是非は政府が最終決定するが、来年初めの計画調査で地元の住民と議会の意見を検討すると説明した。調査は来年、8日間にわたって行われ、遅くとも5月までに決定が下される予定。 スターマー首相は先月、習近平国家主席がこの問題を提起したのを受けて閣僚に計画の精査を要請したと明らかにした。