汎用性ナンバーワン。さまざまなシーンや服装にスッと馴染む黒スニーカー5選
4. デイリーとアウトドアの両シーンで活躍する二刀流シューズ
DESCENTE ALLTERRAIN(デサントオルテライン) 「ヴェルサー RA 23.1」(2万2000円) “テクニカルユーティリティー”をコンセプトに、シーズンやシーン、スタイルを問わず着用できる防水設計のスニーカーとして誕生した「ウェイサー」シリーズ。その最新作も、オン・オフだけでなく、晴れの日も雨の日もつい履きたくなるユーザビリティーな設計が特徴だ。 オリジナルマイクロファイバーベースの合成皮革アッパーは防水透湿性を備え、DESCENTE(デサント)がウェア製造で長年培ってきたボンディング技術を応用することで、ステッチも極力排除したシームレス仕様。まるで衣服を着るように柔らかく足へとフィットする。 しかも、シューズ内部の縫製や段差を極力なくしたルースレイヤーフィット構造も足当たりを軽減し、履き心地は上々。極細のコードとレースロックを採用した独自のシューレースシステムも見逃せない。 極め付きはアウトソールだ。デサントとヴィブラム社が共同開発したオリジナルのメガグリップ配合アウトソールを採用し、滑りやすく濡れた路面であっても恐るるに足らず。
5. クッション性と軽量性を高め、浮き上がるような履き心地を実現
HOKA(ホカ) 「クリフトン 9」(2万900円) ここまで“オン/オフ対応のブラックスニーカー”をテーマに見てきたが、最後は一歩進めて、快適なランをサポートする「クリフトン 9」でゴールテープを切る。ブランドはほかでもなくHOKA(ホカ)。 同社の中でもエントリー機種として人気の高いロードラン用シューズ「クリフトン」を全面刷新し、地面からの高さを3ミリ増しつつも、素材の重なる部分と圧着パーツを削減したスリムなエンジニアードニットのアッパーを採用し、軽量化に成功。ラン時のパフォーマンス性が向上されている。 細部に目を落とせば、クッションと反発力のバランスに優れた新フォームと、よりシェイプされたメタロッカーテクノロジーがスムーズな足の回転を促進。グリップ力と耐久性の高いデュラブレイションラバーを採用したアウトソールは、デザイン面でも変化を感じさせる。 これらの機能を備えながらもオールブラックなので、ファッションユースとしても馴染みやすく、見た目と履き心地の両方を欲するならば、ひとつの最適解といえよう。 最初にも述べたように、幅広い世代からスタンダードを象徴する色として愛されている“ブラック”。今回はその魅力である汎用性の高さをさらに高めるべく、アッパーからソールまでオールブラックという縛りを設けて、“機能性”と大人の着こなしにも自然と馴染むような“洒脱さ”を備えた5モデルを厳選したが、いかがだっただろうか。 オンとオフでは、当然のことながら求められる要素は異なる。オンではスーツ姿の足元にも相応しい品格が、オフでは場面を選ばないタフさや運動性が必須。その両方を備えたのがこちらの5足というわけである。玄人諸君のお眼鏡に叶う1足が見つかれば、これ幸いだ。
<文/TOMMY スタイリング/添田和宏>