乳がん闘病中に制作した楽曲「誇れ」 次は私がグランパスに恩返しを Qaijff・森 彩乃さん(36) 「この涙は必要な涙」
森さんは、半年間の抗がん剤治療を終え… (森さん) 「検査結果を聞いたら、(がん細胞は)ほとんど画像上は見えなくなっていたって聞いて(右胸の)全摘じゃないというプランも浮上してきたんですよ。『本当に命を最優先するなら全摘が良いと思う』と(医師から)言われたんですね」 11月、森さんは悩んだ末に右胸と脇のリンパの全摘手術を受けました。摘出した組織には一部がん細胞が残っていたため、この選択は正しかったと振り返りました。 (森さん・ことし1月) 「画像は100%じゃないと身をもって実感しましたね。結果的に全部取って良かったんですけど。術後2日目に自分の傷をふと見た時に、急にバーッと泣けてきちゃって。この涙は必要な涙だろうなと思って」 森さんはことし1月から乳がんの再発を防ぐため、抗がん剤治療を再開しました。 闘病と並行して、グランパスのサポートソング作りです。 (森さん) 「横断幕を掲げてもらって、もらったエールを返したい。音楽に込めて」 その思いが楽曲へのこだわりを深めました。 (内田さん) 「ハーフのリズムで」 (森さん) 「(去年のテーマソング)『たぎってしかたないわ』もそうじゃんね。2番のAメロ」 (内田さん) 「あれ、2Aだっけ?」 (森さん) 「うん、だからやりたくない…」 ■「全部欲張って詰め込んだ」今度はグランパスにエールを そして、迎えた2月23日。 (森さん) 「はぁ~~」 (スタッフ) 「溜息ですか?」 (森さん) 「なんか緊張!(笑)」 森さんが乳がんと診断されてから、約1年が経過しました。 (森さん) 「個人的に病気になって手術を受けて、体の一部を失ったけど自分自身変わったこともあるけど変わらない自分という存在がいて、そんな自分を誇っていきたいな。本当に言い出したら切りがないんですけど…自分自身の個人的な気持ちとグランパスと絡み合った気持ちを全部欲張って詰め込めたって思っています」 「強くなりたいという気持ちって大前提に人って弱い面もあると思うんですよ。今回病気になって『強くなりたい』って思うタイミングがたくさんあって。 グランパスの選手たちは自分のために強くなりたいじゃないですか。勝ちたいし活躍したいしという自分の気持ちもあるんだけど、応援してくれているみなさんのためにも勝ちたいと思うだろうし、自然とグランパスとリンクして自分が病気になって感じる気持ちが歌詞に込められたなと思っています」
思いを込めた作曲した「誇れ」。 (森さん) 「想像以上に本番は、熱がこもり過ぎちゃいました!」 ことしの秋まで乳がん闘病を続ける森さん。グランパスから受けたエールを力に変えて…今度は「Qaijff」がグランパスへエールを送ります。
CBCテレビ
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