<チェリまほ>「これは恐ろしい魔法…」安達同様、人の心が読めるようになった柘植 宅配員・湊との出会いに反響多数
TVアニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(毎週水曜深夜0:00-0:30ほか、テレ東ほか/ABEMA、Huluほかで配信)の第4話が1月31日に放送された。安達と同じく人の心が読める魔法を使えるようになった友人の柘植。そんな彼と宅配員・湊の出会いが反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】おでこをくっつけ、安達(CV.小林千晃)の熱を測る黒沢(CV.鈴木崚汰) ■「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」とは 童貞のまま30歳を迎えたことで“触れた人の心が読める魔法”を使えるようになった主人公・安達清と、イケメンで仕事ができる同期・黒沢優一が繰り広げるラブコメディ。原作は「ガンガンpixiv」(スクウェア・エニックス)で連載されている豊田悠による同名漫画で、通称“チェリまほ”として知られている。2020年に赤楚衛二と町田啓太で実写ドラマ化、翌々年には劇場版も公開されたことで人気に火がつき、シリーズ累計発行部数280万部を突破した。海外翻訳版も出版されており、タイでもドラマ化されるなど、国内外で愛されている作品だ。 そんな「チェリまほ」がついにTVアニメ化。奥田佳子監督のもと、サテライトがアニメーション制作を手がけ、キャラクターデザインを「ハイキュー!!」シリーズの岸田隆宏が担当。安達役を「クールドジ男子」や「地獄楽」などでも主役を務める小林千晃、黒沢役を「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」や「Dr.STONE」でも活躍中の鈴木崚汰が務める。 ■恐ろしい魔法? それとも…… 安達が黒沢の心の声を聞けるようになった日から、少しずつ 2人の距離は縮まっていた。そんな中、安達の大学時代の友人・柘植将人(CV:古川慎)が30歳の誕生日を迎えた。柘植は恋愛小説家で、これまで恋愛経験のない安達にとって良き相談相手……と思いきや、第2話で彼もまた童貞であることが判明。そのまま30歳になり、なんと柘植も触れた相手の心が読める魔法が使えるようになるのだった。 柘植が最初に心の声を聞いた相手は、宅配員の綿矢湊(CV:佐藤元)。最近になって柘植の家があるエリアの担当になった。そんな彼のことを「目つきが悪く 見るからにウェイ系」と苦手に思っていた柘植。だが、あまり良い印象を持っていないのは向こうも同じだった。荷物を受け取る際に手が触れた瞬間、柘植の脳内に「家にいることはわかってんだからな この引きこもりが」と湊が心で吐いた毒が届く。 第一印象はお互い最悪だったはずなのに……というのは、恋愛が始まる王道パターン。2人の場合、お互いの印象を変えるきっかけを与えてくれたのが、柘植が飼っている猫・うどんだ。元々は捨て猫で、柘植が拾った時にうどんのダンボールに入っていたことからその名前になった。どうやら湊も拾いこそしなかったけれど、うどんのことを気にかけていたようで、柘植の家にいる姿を見てほっと心を撫で下ろす。 「ただの引きこもりかと思ってたけどいい奴じゃん 優しそうな奴でよかったな…」と心で呟きながら、優しい表情でうどんを撫でる湊。そんな彼を見て、柘植は思わず胸がズキュン!その日から仕事中も湊の顔が頭に浮かぶようになる。そして、後日再び配達で訪れた湊を部屋に招き入れ、「君さえよかったらまた来てくれるか うどんも君に会いたがっているみたいだし」と伝えた柘植。その瞬間、湊が見せるとびきり愛らしい表情で柘植は完全にノックアウト。「やはりこれは恐ろしい魔法」だと思うのだった。 一方、その“恐ろしい魔法”で人生が良い方向に変わった人間もいる。安達だ。魔法のことで安達に相談しようと、飲みに誘った柘植。そこで彼は、安達の変化を感じる。会社での出来事を話す安達が以前よりも楽しそうなのだ。それは柘植が言うように、黒沢のおかげだった。これまでは会社と家の往復の日々を、空気のように過ごしていた安達。だが、魔法を手に入れたことで、そんな自分を黒沢が好いてくれているのが分かった。そして戸惑いつつではあるものの、黒沢の思いと向き合う中で今、安達の世界は広がりを見せている。 ■黒沢姉の登場に「ナイス!」の声 しかし、居酒屋からの帰り道、安達は黒沢が美人な女性から家に泊めてほしいと懇願されている場面を目撃してしまう。その瞬間、ズキッとした胸の痛みを感じる安達。そのまま呆然と雨に濡れながら家に帰ったせいか、安達は風邪を引いてしまうのだった。 次の日、一日中寝込む安達の脳内でこれまでの恋愛遍歴が走馬灯のように流れる。学生時代から誰かを好きになってもことごとく上手くいかなかった安達。社会人になり、初めて好きだった女の子と同僚を交えて飲みに行くも、その子が今まで恋愛経験のない自分に対して「重いかな…」と陰で話しているのを聞いてしまった。 恋愛のトラウマを呼び起こされ、うなされながら目を覚ました安達。そこに心配した黒沢が家を訪ねてくる。一日中何も食べてなかった安達のためにおかゆを作ってくれた黒沢。病院はおろか熱も測っていない安達のおでこに、黒沢は自分のおでこをくっつける。それには安達も「すげえー ドラマみてえ…」とつぶやく。イケメンで仕事も家事も完璧。その上、性格も良くて美人の元カノまでいる黒沢に安達はずっと引け目を感じている。熱で弱気になっていることもあり、気づいたら安達は「だっせ~よな」と口にしていた。 しかし、黒沢はすぐに「ださくなんかないよ」と否定した上で「お前と付き合う奴幸せだな」と言う。もし安達が誰かと付き合ったら、手を繋ぐのもキスをするのもその人が初めて。安達はコンプレックスに思っていたが、黒沢にとってはその人が羨ましくて仕方がなかった。 「俺だったらめちゃくちゃうれしい 安達の初めてが全部俺なんて 絶対絶対全部大事にするのに」 黒沢が心で呟いたその言葉に安達は自分を肯定された気持ちになり、「全部の初めてをこいつとしてもいいかもしれない」と思う。そこに安達が黒沢の元カノと思っていた姉・茉莉(CV:大地葉)がやってきて、彼女が恋人と仲直りするまで2人はルームシェアをすることになった。安達が黒沢への気持ちを自覚し始めたタイミングでの姉登場に、視聴者から「ナイスお姉さま!」「黒沢姉によるまさかのナイスアシスト」「黒沢のお姉ちゃん、恋のキューピットかよ」という声が続出。 柘植と湊の出会いにも、「ついに柘植くんまで!!!これは流行りの魔法使いなんですか?!」「湊くんは湊くんで黒沢と違った心の声のギャップがあって、良い…」「柘植さんも湊くんも声がぴったりで最高」「湊くんもうどんも柘植さんも可愛い」と興奮気味な感想が挙がった。 ◆文=苫とり子