「司忍組長」82回目の誕生日会の模様と「薄葉若頭補佐」降格人事
白いネクタイの盛装で
1月25日、6代目山口組の司忍組長が82歳の誕生日を迎えた。2次団体・10代目瀬戸一家の本部(愛知県瀬戸市/清田健二総長)で開かれた「誕生日会」の模様と、相前後して決まった幹部人事についてお伝えする。 【写真を見る】2024年1月25日、誕生日会での上機嫌な司組長とナンバー2、3ら執行部の面々など
1月25日、瀬戸一家の本部では午後2時ごろから6代目山口組の執行部会議が開かれていた。そこでは、3代目岸本組の野元信孝組長が事務局次長に昇格する人事などが固まったという。 その会議の後、午後5時前に司忍組長が到着。5時半ころから執行部と一部の幹部が出席して「誕生日を祝う会」が開かれたとされる。 2時間にわたった宴席の後、外に出てきた司組長は白い着物に黒いコートのいでたち。表情は祝い酒のせいか紅潮しており、高山清司若頭、森尾卯太男本部長(大同会会長)や竹内照明若頭補佐(3代目弘道会会長)らも白いネクタイの盛装で、「お祝いムード」がただよっている(写真参照)。
銀座ママも同席した80歳の誕生日会
直近2度の誕生日会を振り返ってみると、2021年は誕生日前日の24日に三重県内で開かれた。白いタートルネック姿でリラックスする司組長など、中での様子が写真と共に外部に流出していた。コロナ禍にあって6代目の健在ぶりをアピールする狙いもあったとされるが、同席する女性の1人が銀座クラブのママだったことから、関係者が“ざわついた”ということもあった。 翌22年は誕生日前々日の23日、今回と同じ瀬戸一家本部で開かれた。コンパニオン風の女性を載せたグランドハイエースが現地にやってきて、それなりの宴席が催されたとされている。ただ、前年と違って中での様子が外部に流出することはなかった。 「今年は新年早々、能登で大きな地震が発生したこともあり、自粛ということではありませんが、中での宴席の模様が漏れないよう例年以上に徹底していた可能性はありますね」 と、担当記者。
若頭補佐の降格人事
「祝福ムード」一辺倒ではないのには、人事も関係しているのだろうか。 「1月27日付で、11代目平井一家(本部:愛知県豊橋市)の薄葉政嘉総裁が若頭補佐から幹部に降格となったそうです」 と、竹垣悟氏(NPO法人主宰、元山口組系暴力団組長)。 11代目平井一家は山口組の2次団体で、薄葉総裁は7人しかいない山口組若頭補佐の1人だ。これまでは東海ブロックを統括していたが、ひとまず中部ブロックが東海ブロックも管轄することになったという。 薄葉総裁と言えば2023年、愛知県内のテキ屋の団体から「みかじめ料」返還訴訟を起こされたり、別の人物が予約したホテルに身分を隠して内妻らと泊まっていた件をめぐって詐欺容疑で逮捕されたりと、トラブル絡みの話題が続いた(【関連記事】『暴力団組長が「ディズニーランドに行きたい」という内妻の願いをかなえて逮捕された』)。ただ、そういった過去の履歴が降格に影響したわけではないだろう。
もう少し深刻な問題が
「そうですね。今回の人事に薄葉総裁のそういった過去が関係したということではないと見ています。その程度のことは問題視されることはなく、降格になどならない。もう少し深刻な問題が発生し、組織側からその点を追及された可能性があるでしょう」(同) 若頭補佐に欠員が出たとなると、補充されることになるのだろうか。 「高山若頭付きの極粋会・山下昇会長が有力視されているようですが、その他にも有力候補が複数いて、誰がなってもおかしくない状況と言えるかもしれません」(同) 司6代目体制は今年で19年目を迎える。7代目体制への移行も当然、司組長の頭にあることだろう。 デイリー新潮編集部
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