楽天・渡邊佳明 目指すレギュラー奪取。「スーパースターも入ってくるから負けないように」/来季こそ主力に
観客がダウンジャケットを着込むなど、冬の到来も間近に迫っていると感じさせた11月4日。秋季キャンプ初となる紅白戦で、渡邊佳明が約6500人のファンを沸かせた。5回に右翼線へ2点適時打を放つなど躍動し「収穫はありました」と手応えをにじませた。 【選手データ】渡邊佳明 プロフィール・通算成績 今季は47試合に出場し打率.250、11打点。自己最多77試合に出場した2019年(40三振)に次いで、キャリアで2番目に多い26三振を喫した。特に終盤戦は一塁でスタメン起用される試合を増やした中、ハッキリとした「爪跡」を残すことはできなかった。 5年ぶりに一軍を指揮する三木肇新監督も、渡邊佳のバットコントロールは評価するところだ。だが、ある程度、どんな球でも当てられる自信があるからなのか、狙い球を絞らずに手を出す場面が目に付いた。本来は勝負強い打者のはずだが、今季は得点圏打率も.256に終わった。 新人年から定位置獲得を目指し、外野守備にも挑戦するなど、努力を積み重ねてきた。ただチームはドラフト1位で明大・宗山塁内野手を獲得。大学の後輩が入団すれば、内野手争いはさらに厳しいものとなる。守備力の向上に加え、打撃では圧倒するような成績が求められる。 ミート力を含めたレベルアップに向け、秋季練習ではレベルスイングに挑戦するなど、明確な目的を持って汗を流す。「スーパースター(明大・宗山)も入ってくるから負けないように」と渡邊佳。7年目の来季こそレギュラー奪取を目指し、己と向き合って貪欲に鍛え上げる。 写真=BBM
週刊ベースボール