国際保健会議が長崎で開会 日本初開催 22日まで、112カ国1500人参加見込み
保健政策・保健システム研究に関する世界最大規模の国際会議「HSR2024」の開会式が19日、長崎市内であった。会議は18日に始まり、22日までの5日間で、112カ国から大学の研究者や政府・国際機関関係者らオンラインを含め計約1500人が参加する見込み。 保健医療システム分野の世界最大の学会組織ヘルス・システムズ・グローバル(HSG)が2年ごとに開き、8回目の今大会が日本初開催。長崎大と国際協力機構(JICA)が共同で誘致し、関係機関でつくる国内組織委員会で準備を進めてきた。新型コロナウイルスの5類移行後に長崎市内で開かれる国際会議としては最大規模となる。 「公正で持続可能な保健システムの構築~人々を中心として地球を守る」がテーマ。18、19日は学習ツアーや開会前のサテライトセッションを実施。開会式を皮切りに、22日にかけ全体会合や研究発表がある。 式では、アドナン・ハイダー理事長(米国)が「世界で紛争が絶えない中、長崎は平和や希望を教えてくれる重要な場所」と長崎開催の意義を強調。武見敬三前厚生労働相がビデオメッセージを寄せ、「世界のあらゆる人が質の高い医療を受けられると同時に地球の健康を保護しないといけない」と呼びかけた。 引き続き「プラネタリー・ヘルス(地球の健康)のための保健システム強化」をテーマにした全体会合があり、長崎大大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科の渡辺知保教授が座長を務めた。