「緊張しました」県内最年少19歳のバス運転手がデビュー 高齢化するバス業界で期待感 山梨
13日に山梨県内では最年少となる19歳のバス運転手が誕生しました。 法改正で実現したもので、高齢化など業界の課題解決にむけた一歩となるのか期待されます。 【写真を見る】「緊張しました」県内最年少19歳のバス運転手がデビュー 高齢化するバス業界で期待感 山梨 午前6時すぎ。 緊張した面持ちでタイヤの空気圧などを確認しているのは、2024年2月に入社した富士急バスの内藤優斗さん19歳。 内藤さんは13日に路線バスの運転手としてデビューする新人ドライバーです。 路線バス運転手としてデビュー 内藤優斗さん: 「不安がありますけど、今まで先輩に教わったことをやりながら、安全運転でしっかりお客様を目的地に届けたい。」 営業所の上司: 「きょうから独り立ちですけど、絶対に事故を起こさないようにお願いします。」 内藤優斗さん: 「はい」 内藤優斗さん:「出発します。ドアしまります」 路線バスの運転に必要な大型第二種自動車運転免許の受験資格はこれまで21歳以上で運転経験が3年以上でしたが、2022年に施行された改正道路交通法により「特例講習」を受講することで、19歳以上で運転経験が1年以上へと緩和されました。 幼稚園児のころからバスの運転手を夢見ていた内藤さんは、働きながら2024年3月に大型二種免許を取得。 法改正後、19歳でバス運転手となったのは県内で初めてだということです。 内藤優斗さん: 「バスが完全に停車するまで座ったままでお待ちください」 13日はJR甲府駅から富士吉田市の富士山駅までを往復する路線バスを運転しました。 先輩ドライバーに見守られながら、片道約30㎞の道を客を乗せて走ります。 バス運転手歴20年 井上好子さん: 「ブレーキのかけ方とかはすごく優しくて、気を使って運転しているなと感じる。道路状況によってバウンドするようなところは減速したり、細かな気遣いなんですが、そういうところも日々できてくるといい。」 事故やトラブルはなく、無事に初日の行程を終えました。 内藤優斗さん: 「すごく緊張しました。お客さんに使う言葉をちゃんと使えるかなと思って接客した。お客さんから愛されて、無事故でいられる運転手でいたい。」
富士急バスの運転手は2019年に230人いましたが、5月時点では約190人と減少し、平均年齢は55.5歳となっています。 富士急バス甲府営業所 寶賢如所長: 「(免許の取得の)要件が緩和されたことで求人の幅が広がってくる。 路線バス・高速バス・観光バス、色々な業種のバスが運転できる魅力を積極的にアピールしていきたい。」 高齢化する業界で若手の“参入”が課題解決の一歩となるのか期待されます。
テレビ山梨