長崎県職員生協、組合員の出資金5700万円払い戻せず…不適切会計処理などで累積赤字1億3000万円超
長崎県職員生活協同組合は19日、不適切な会計処理などで累積赤字が1億3000万円超に上り、組合員約7000人から集めた出資金計約5700万円を払い戻せなくなっていると明らかにした。 【写真】長崎県庁
同生協によると、組合は出資金で運営され、県庁や振興局に売店を設けるなどしている。出資金は脱退時に払い戻される。
大幅な赤字は、5月頃から会計状況を精査する中で発覚した。商品の代金を受け取っているのに、未収金として計上するなどし、資産が9000万円近く過大に積算されていたという。
同生協は債務超過の解消を目指し、今月末で離島部の振興局など6か所の売店を閉鎖する方針。弁護士や税理士らとともに、不正行為の有無も含めて不適切会計の経緯を調査する。