粟津さん「異種交配するデザイン」展 17日まで湖水ホール【宇部】
長年、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)のポスターデザインを手掛けたグラフィックデザイナー、粟津潔さん(1929~2009年)の作品展「異種交配するデザイン」が、ときわ湖水ホールで開かれている。多様なモチーフを組み合わせたポスターや版画作品など58点を展示している。17日まで。 粟津さんは東京都目黒区出身で、ビエンナーレの5回展(1973年)から21回展(2005年)までのポスターデザインを担当した。 一見すると関連性の無い多様なモチーフを組み合わせ、見る人の想像力をかき立てるユニークなデザインが魅力。それぞれの回に本展用と公募用(5回展を除く)の2種類を制作している。 当初はウシやカメ、人間の手といった自由なモチーフが目立つが、90年代に入ると「UBE」の文字や彫刻が組み込まれたデザインも登場。今回の作品展では、17回分のポスター41点を一堂に展示しており、作風の変遷やビエンナーレの歴史をたどることができる。 学芸員の山本結菜さんは「ポスターに触れるコーナーもあるので、紙質の違いも楽しんでほしい」と語った。 時間は午前10時~午後4時。火曜は休館。入場無料。17日午後3時からは、事前予約不要の鑑賞プログラムがある。問い合わせは市UBEビエンナーレ推進係(電話34-8562)へ。