白熱「塩取合戦」3本勝負、軍配は上杉軍に 故事にちなみ、松本
長野県松本市中心部で開かれた新春の伝統行事「松本あめ市」は最終日の14日、戦国武将の上杉謙信が敵対する武田信玄に塩を送った故事にちなむ恒例の綱引き「塩取(しおとり)合戦」が行われた。多くの観客が応援する中、参加者は武田軍と上杉軍に分かれて力のこもった勝負を繰り広げた。 【動画】白熱した「塩取合戦」
男性の部と女性の部(ともに各軍40人)、子どもの部(同20人)の3本勝負。歩行者天国となった信毎メディアガーデン(中央2)前の本町通りに長い綱を渡し、鉢巻き姿の参加者が合図と同時に力いっぱい綱を引いた。周囲からは「頑張れー」などと声援が飛んだ。
初戦の男性の部は武田軍が制したが、女性の部と子どもの部は上杉軍に軍配が上がり、通算2勝の上杉軍が昨年に続いて勝利。上杉軍の参加者には特製の木札が贈られた。
上杉軍で子どもの部に参加した長野市裾花小5年生の伊藤優真君(11)は、「とりあえず勝ちたくて引っ張った。うれしかった」と話した。
あめ市は13、14日に実行委員会が主催。太鼓演奏や七福神役などの時代行列があり、あめやだるまを買い求める市民らでにぎわった。塩取合戦は地元の本町商店街振興組合が開いた。