春高バレー神奈川代表決まる 男子は橘と慶応、女子は横浜隼人と大和南
「春の高校バレー」として来年1月に行われる「第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の代表選考会を兼ねた「第30回神奈川県高校バレーボール男女決勝選手権大会」は16日、準決勝と決勝がトッケイセキュリティ平塚総合体育館(神奈川県平塚市)で行われ、男子は橘が、女子は横浜隼人がともに2年連続の優勝を決めた。橘は12度目、横浜隼人は2度目の制覇。 【写真】第2セット、強打を放つ横浜隼人のマクアリスターアイリーン心寧。2年連続優勝に導いた 春高出場は男女とも上位2校で、男子は橘が2年連続21度目、決勝に勝ち進んだ慶応が2年ぶり5度目。女子は横浜隼人が3年連続4度目、決勝を戦った大和南が3年ぶり16度目の出場となる。 ■高校総体の雪辱果たす、橘 男子決勝は、昨年王者の橘が今年の全国高校総体でベスト16まで勝ち上がった慶応を下し、12度目の優勝を果たした。 第1セットは、一時3点のリードを許す場面もあったが、要所でブロックポイントなどが出て効果的に加点。中盤には6連続得点を記録するなどして相手を突き放した。関原を中心とした攻撃もさえ渡り、付け入る隙を与えなかった。 第2セットも多彩な攻撃を披露して、優位に試合を進めた。相手の強烈なアタックを粘り強く拾って好機につなげて着実に得点を重ねるなどし、中盤以降はリードを許さず勝ち切った。 慶応はサーブでのミスなどもあり、なかなか流れをつかめなかった。速攻などを駆使して打開を図ったものの、押し切られた。 ■2セットとも逆転、横浜隼人 女子決勝は、昨年優勝の横浜隼人と今年の全国高校総体に出場した大和南が対決した。 第1セットは序盤から大和南が押す展開。一時は5点差まで開いたが、直後に横浜隼人が5連続得点で勢いを取り戻し、一進一退のシーソーゲームに。終盤、松沢が立て続けに強打を決め、堅守も光って大和南を振り切った。 第2セットも大和南が先行する流れで始まったが、横浜隼人がしぶといプレーで相手のミスを誘い、じりじりと差を詰める。エースのマクアリスターの強打や、速攻を織り交ぜた多彩な攻撃をみせた佐々木の活躍などで大和南を逆転。下級生主体のチームが攻守に力強さをみせて2年連続の栄冠を勝ち取った。