1910年開場のアメリカ最古球場での試合をカージナルスが制す
◆米大リーグ カージナルス6―5ジャイアンツ(20日、米アラバマ州バーミンガム=リックウッドフィールド) 米最古の球場として認定されているリックウッド・フィールドで20日(日本時間21日)カージナルス―ジャイアンツ戦が行われ、カ軍が6―5で歴史的一戦を制した。 1910年開場の同球場はかつてニグロリーグの本拠地としても使用されていた。18日(日本時間19日)に死去が発表されたウィリー・メイズ氏(享年93)は1948年に同球場をホームとしていたブラックバロンズでキャリアを10代でスタートさせた。試合前にはメイズ氏の生涯をたたえるセレモニーが開かれた。メイズ氏の殿堂レリーフが展示され、B・ボンズ氏(元ジャイアンツなど)、K・グリフィーJr氏(元マリナーズなど)らがかけつけた。審判団はナ・リーグ史上初めて、全員が黒人で編成された。球場の時計は8時24分に固定。メイズ氏が当地でプレーしていた当時の背番号「8」とジャイアンツでの「24」にちなんだ。 試合はカージナルスがドノバンの7号2ランなどでカージナルスが初回に3点を先制。ジャイアンツは3回、1死一、二塁でメイズ氏と同じ中堅で先発したラモスが同点3ランを放った。その後両軍とも点を奪い合い、カ軍が逃げ切った。 FOX局が全米中継。昔ながらの4:3の画角で白黒画像にし、字幕もにじんだ文字にするなどレトロ感あふれる演出で盛り上げた。 ピッツバーグの旧フォーブス・フィールドをモデルに建てられたこの球場は、1910年以来、ホーナス・ワグナー、クリスティ・マシューソン、ベーブ・ルースからジャッキー・ロビンソン、ハンク・アーロン、レジー・ジャクソンまで、将来殿堂入りする選手181名がプレーしている。
報知新聞社