阿寒湖で39歳男性死亡 1人不明、ボート転覆か
3日午後7時20分ごろ、北海道釧路市阿寒湖で、「釣り船が帰ってこない」と阿寒湖漁協から110番通報があった。船にはいずれも30代の男性2人が乗っており、警察と消防、漁協が捜索したところ4日午前4時35分ごろ、男性1人が湖内の小島に打ち上がっているのを同漁協の船が発見。男性はその場で死亡が確認された。釧路署は水難事故とみて、もう1人の男性の行方を捜している。 同署などによると、死亡したのは札幌市西区発寒の自営業、高田佳和さん(39)。船は全長約3・7㍍のモーターボート。男性らは5人組で湖を訪れ、2人と3人に分かれ別々の船で3日午前4時ごろ出航した。3人が乗った船は正午ごろ帰投したが、2人の船は戻らず、漁業権を管轄する同漁協が警察に通報した。 4日、日の出とともに捜索が始まり、男性1人が遺体で発見された。漁協の船の魚群探知機や消防の潜水士による捜索の結果、同日午後0時10分ごろ、小島から西に約200㍍沖の水深約20㍍の湖中に、沈んでいる船を発見した。同日午後5時現在、もう1人の男性の行方が分かっておらず、捜索が続いている。 気象庁の観測データによると、阿寒湖畔では3日午後0時28分ごろ、14・2㍍の最大瞬間風速を記録していた。同漁協の逢坂健司組合長は「釣り船の死亡事故は初めてで、大変なことだ」と話していた。
釧路新聞