ECBの金利は依然として高い、経済状況に照らし-ミュラー氏
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのミュラー・エストニア中銀総裁は13日、低成長という背景を考慮すると、ECBの政策金利は高過ぎる可能性があるとの見方を示した。
「経済状況を考慮すると、金利は現在、どちらかというと高い領域にあると考えられる」と、ラジオ局「Äripäev」に語った。
ECBは12日、今年4回目の利下げを実施した。
ミュラー氏は、現在の金利水準は経済を若干抑制しているとの認識を示した。金利は依然として景気抑制的だとしたECBの12日の声明に一致する。
市場はさらに100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを期待しているとミュラー氏は述べたが、そのシナリオが自身の考えに沿っているかどうかには触れなかった。
この日は先に「欧州全体で経済状況が徐々に改善することはあるだろうが、非常に力強い成長や景気のブームは誰も予想していない」ともエストニア公共放送ビッケルラジオに語った。
原題:ECB Rates Still High Considering Economic Situation, Muller Says、ECB’s Muller Says Europe’s Economic Recovery Expected to Be Slow(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Ott Tammik