北海道の農作物18品目が全国一 22年産出額、ニンジン・ダイコンも 温暖化、栽培適地が北上
農林水産省がまとめた2022年の農業産出額で、全国上位100位の品目のうち、都道府県別で北海道が1位の農作物が全国最多の18品目に上っている。記録の残る03年との比較では、ナガイモなどの「やまのいも」、ニンジン、ブロッコリー、ダイコンの4品目が1位に加わった。気温上昇や農家の高齢化が進む中、およそ20年間で北海道の農業・畜産分野での存在感が一段と高まっている。 【動画】全国の人気店集結 札幌ラーメンショー2024が開幕 農業産出額は、品目ごとの生産量に農家からの出荷額をかけて算出する。都道府県別は03年分から毎年公表されており、22年分が最新。各地の特徴や市場動向を読み取れる重要データだ。 22年の北海道の産出額は1兆2919億円。全国1位となっている品目数は、北海道が最多で、茨城県の13品目、愛知と千葉、鹿児島各県の8品目が続く。 03年当時、やまのいもは青森県、ニンジンとダイコンは千葉県、ブロッコリーは埼玉県が全国1位だった。ダイコンは21年も千葉が1位だったが、22年になって北海道が追い抜いた。道内農家の大規模化などが影響している。