UBEビエンナーレ、26日にギネス世界記録公式認定証授与式【宇部】
1961(昭和36)年に始まったUBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)が、「最も長く続いている野外彫刻展」としてギネス世界記録に認定される。市が申請していたもので、同展の会場でもある常盤公園彫刻の丘(野外彫刻展示場)で、26日午後2時から公式認定証の授与式が予定されている。 同展は、戦後のまちの美化や心の豊かさを求める市民運動をきっかけに始まった野外彫刻の国際コンクール。2年に1度の開催で、第30回の節目となる今年は10月27日~12月22日に開かれる。ギネス申請は受託業者のコンサルティング会社が2月に行った。
【市民180人が彫刻清掃】
20日に行われたうべ彫刻ファン倶楽部(作村良一会長)による彫刻清掃の開会式では、篠﨑圭二市長が「先人が彫刻のまちづくりに取り組み、市民がつないできた結果。今後も彫刻文化を続けていければ」とあいさつした。 第30回展では情報発信を強化するため、イベント企画などのプロモーション活動の外部委託も検討。豪州と台湾の美術館、スペインや韓国の芸術イベントなどとも連携していく中で、ギネス世界記録の認定は大きな弾みとなる。 彫刻清掃は、真締川公園と山口大医学部周辺で行われ、子どもからお年寄りまで約180人が参加。点在する25点の汚れを落とし、実際に触れることで彫刻への愛着を深めた。中電工宇部営業所の従業員らは、高所作業車を使って高さ約4㍍の「大首Ⅲ」に水を掛け、細かな溝までしっかり磨いた。 清掃は春と秋の年2回実施しており、作村会長は「認定されれば、市外からもたくさんのお客さんが来る。しっかりときれいにしていきたい」と話した。次回の彫刻清掃は、第30回展に向け、秋分の日の9月22日に彫刻の丘周辺で行う。